JAPANTEX2008レポート

ミラノサローネやハイムテキスタイルなど世界各地で有名な
インテリアの展示会が開催されていますが、
日本でも毎年、JAPANTEX(ジャパンテックス)という大規模な展示会が
開催されています。今回は11月19日~22日に東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された
「インテリアトレンドショー第27回JAPANTEX2008」をレポートします。

Chapter01 今年は「ネクストデザイン インテリア」の集大成

JAPANTEX(ジャパンテックス)は日本インテリアファブリックス協会が主催する国内外のインテリア関連製品を一堂に集めたインテリアのトレンドショー。

第27回目の今年は、世界15カ国から209社が出展、延べ3万人を越える来場者がありました。

またインテリア産業協会主催の「インテリアフェスティバル2008」、日本インテリアプランナー協会主催の「IPEC−2008」も同時開催されていてインテリアや住まいの最新情報が満載。

JAPANTEXでは3年間1つのテーマが継続することが基本方針だそうで3年目の今年は「ネクストデザイン インテリアスタイル」の集大成として、ファブリックスを中心とした空間デザインの提案がされていました。

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Chapter02 トレンドカラーの紫と円をモチーフにした「波紋・HIROGARU」

会場入り口前の西展示場アトリウムには、紫を基調としたカラフルなカーペットが敷かれ、丸いクッションがたくさん置いてあります。
待ち合わせや休憩など会場を訪れた人たちは、円形のベンチやクッションに腰かけたり、展示を見たりと思い思いに過ごしています。
大空間のアトリウムもカーペットやクッションなどのファブリックスで心が和みます。休憩しながらトレンドのデザインを鑑賞できるのもインテリアの展示会ならではです。

これは昨年同様、JAPANTEX、インテリアフェスティバルとIPECの共同企画による展示。
インテリアデザイナーや建築家がコラボレーションして構成した斬新なデザインです。
今年のテーマは「波紋・HIROGARU」でトレンドカラーの「紫」とモチーフの「まる」が効果的に使われています。

紫色をベースにしたさまざまなファブリックスのクッション グラマラスなシャンデリアも紫色

まずステージ全体を大きな波紋に見立て、それを囲む4つの小さな波紋を配置。
それぞれには「想い」「決意」「情熱」「飛翔」というメッセージが隠されています。

アトリウム展示デザイン:
竹内久美子、竹村尚久、佐藤勉(敬称略)

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Chapter03 デザインやインテリアの感性が磨かれる多彩な構成

JAPANTEX会場には、昨年に引き続き今年も「新日本様式」のコーナーがありました。
新日本様式というのは、日本の伝統的なデザインや匠の技を見直し、新しい日本オリジナルの製品やコンテンツ、サービスを生み出して世界に発信していこうというものです。
新日本様式100選の選定など、さまざまな活動を展開しています。

JAPANTEXでのテーマは「JAPANESQUE MODERN STYLE」(ジャパネスクモダンスタイル)。
デザイナーや作家が「作品」と「言葉」で新日本様式への思いを語っています。シンプルでモダンな会場構成はまさに新日本様式そのもの。

インテリア好きの人たちの中にもハンドメイドの温もりを感じさせるパッチワークキルト愛好者が多いですよね。JAPANTEXの会場にも「キルトの集い」というコーナーがありました。

陰影礼讃をテーマにした学生の作品が並ぶ「クリエータズタウン」 照明デザイナー東海林弘靖さんとフードディレクター奥村文絵さんによる「奥村食堂」

シンプルでモダンな「新日本様式の会場」 体験コーナーもあった「キルトの集い」

昔からキルトは家族の思い出がつまったハギレを使い、ベッドカバーなどのファブリックスにしたり、壁のタペストリーとして飾ったり、暮らしに根付いたインテリアでした。

インテリアファブリックのハギレを利用して、キルト作家の指導でミシンを使ってエコバッグやエプロンなどがつくれる体験コーナーがあり、ハンドメイド派にはおすすめです。
アメリカンアンティークキルトやインテリアファブリックスでつくったキルトの展示もありました。

IPECの会場では特別展示の「奥村食堂」が開催されていました。白いスクリーンに覆われたブースに入ってみると6m角の大きなテーブル。そこにはお料理が並んでいます。
それらはカーテン生地やカーペットなどのファブリックスを使った「本日のおすすめ料理」の数々。

斬新なアイデアや組み合わせがとても面白く、会場を訪れた人たちはひとつひとつの作品をじっくり鑑賞していました。
光のソムリエといわれているライティングデザイナーの東海林弘靖さんと フードディレクターの奥村文絵さんのコラボレーションだそう。

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Chapter04 インテリアにも欠かせないエコロジーの視点

住まいやインテリアにおいてもエコロジーは今や欠かせないキーワードになっています。JAPANTEXの会場でも環境は大きなテーマでした。
日本テキスタイルデザイン協会企画の「j 布エコロジー」は、テキスタイルデザイナーの視点から(1)Recycle(2)Reduce(3)Reuse(4)Refuse(5)Repairという5Rをキーワードにエコロジー素材を編集・構成して、「自然と共生する明るく楽しいエコロジーライフスタイル」を提案。

自然やエコロジーを意識した素材

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Chapter05 環境への取り組みを紹介したエコスピリッツ

さていよいよ東リのブースです。今年のテーマは「T-style」。
TはTOLIの「T」であるとともにテキスタイルやテクノロジーの頭文字です。今年はカーテンを中心にしたファブリックスや技術開発力がアピールされているとか。

中の様子がなんとなく見える半透明のブース。ほの明るい照明の向こうでは、どんなインテリアが展示されているのでしょうか。興味津々です。

正面の入り口には、白いカーペットに緑の葉っぱが散りばめられています。
白いカーペットでも汚れが目立たないのは、東リ独自の防汚加工が施されているからだそう。
カーペットの葉っぱのモチーフは東リ社員の人が描いたものをカーペットにプリントしたそうです。

エコスピリットのコーナー

ほんのりグリーンの光に包まれた東リブース 白いカーペットに葉っぱのモチーフ

中に入ると円形のコーナーがありおなじみの「東リエコスピリット」のマークが。
中央にはグラフィカルな1本の大きな木があります。数枚のアクリル板にプリントしているのでしょうか。よく見ると葉っぱの色や形はさまざまです。実はこれも社員の人たちが1枚1枚描きしたものなのです。

東リでは会社の環境への取り組みは社員1人ひとりの気持ちからという考えのもと、18歳から62歳までの社内の人が描いた葉っぱを1本の木に仕上げて「年齢の違いはあっても社員一丸」をテーマに環境に取り組んでいこうという「エコスピリット」の精神を表現しています。

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Chapter06 トレンドを発信するトータルコーディネート

通常カーペットは床に敷くものですが、東リのブースでは何と壁に展示されていました。
タイルカーペットがシリーズごとにパレットのように並んでいます。黒いフレームがおしゃれでした。
トレンドを取り入れた組み合わせや柄が一目でわかる構成です。
ふと足元に目を移すと壁に展示されているタイルカーペットが敷かれていて、実際に使っているところがイメージできます。

展示の中でも目をひいたのが、カーペットなどの床材、カーテン、そして壁紙まで実際の部屋をイメージしたトータルコーディネート。インテリアの総合メーカーならではの試みです。

シンプル&シャープのコーディネート リゾートをイメージした明るいコーディネート

タイルカーペットのコーナー デコラティブモダンのコーディネート

トレンドの紫、ブラウンを基調にしたデコラティブモダン。中央には黒の革張りのソファが置かれています。高級感のある壁パネルもリアルデコという商品だそう。
白を基調としたモノトーンの部屋は超高層マンションのシャープでモダンなイメージです。そして南フランスあたりのリゾートホテルを思わせるカラフルで軽やかなインテリアなどなど。カーテン地を使ったお花のモチーフには大感激です。

駆け足で会場を巡った1日でした。来年のJAPANTEXでは、どんなインテリアが出てくるのでしょうか。
忙しくてミラノに行けなくても、東京でも最新のインテリアトレンドが見られるのです。今から来年のJAPANTEXが楽しみですね。