遮熱レースで夏の節電・省エネをはじめてみませんか!

気象庁から今年の夏の3ヶ月予報が発表されました。
それによると、今年の夏の気温は、北海道から東北にかけては「平年並み」、
近畿から沖縄は「平年並みか高い」ようです。
今年の夏は電力の供給不安は解消されておらず、全国的に去年以上の「節電」が求められています。
そんな中、今年も「遮熱カーテン」への関心が高くなっており、多数のお問い合わせをいただいております。
今回、東リが考える夏の省エネ・節電対策としてまとめました。

Chapter01 室内の気温が上昇する仕組み

夏場の家の中に入ってくる熱の約70%が、窓を中心とした開口部から入ってきます。その熱源の中心は赤外線です。また、エアコンを稼動させた場合、冷房の設定温度に下がるまで、エアコンはフルパワーで稼動します。つまり、夏の省エネ・節電対策としては、窓などの開口部から入ってくる熱をいかに抑えるかがポイントです♪

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Chapter02 カーテンでできる夏の節電のポイント
日中使わない部屋 ・・・ 

ドレープカーテンを閉めておき、室温をできるだけ上昇させない。

日中使う部屋 ・・・ 

遮熱レース(カーテン)で光を適度に採り入れながら室温の上昇をなるべく抑えて、エアコンと照明、両方を節電する。

どちらも面倒な作業はまったく不要。カーテンは窓辺を美しく装う装飾品でありながら『簡単節電』できる便利グッズでもあるのです。では遮熱レースとはどのようなものでしょうか。以下に「遮熱レース(カーテン)」に関するご質問をQ&Aにまとめました。

Q1 遮熱レース(カーテン)とはどのようなもの?

カーテンの「遮熱」機能には「防炎」や「ウォッシャブル」のように統一された試験方法や判定基準はなく、表示はカーテンを販売するメーカーそれぞれの考え方や基準によるものです。
東リでは「赤外線を通しにくい特殊ポリエステル繊維を使用し、室内に差し込む日射(赤外線量)を通常品と比べて減少させるレースカーテン(だだし、採光性については通常品との差が特にないこと)」と定めています。

※試験方法など詳しい情報は「遮熱レース性能表」をご確認ください。

Q2 赤外線を通しにくい特殊ポリエステル繊維とは?

もともとは長時間にわたって炎天下にさらされるゴルフやテニスなどのスポーツウェア用に開発された繊維です。構造的には、ポリエステル繊維に練り込まれたセラミック微粒子(金属酸化物)が赤外線(太陽の熱)を反射するというものです。「防炎」性能を求められることも多いカーテン用として難燃性の遮熱糸も帝人ファイバー(株)の『涼しや®』やユニチカトレーディング(株)のサラクールなど、繊維素材メーカー各社から開発、発売されています。

Q3 遮熱ドレープはないのですか?

現在、東リでは「遮熱ドレープ」のご提案はしておりませんが、東リでは実際の生活環境に近い条件下でドレープ生地の遮熱性能試験を実施しています。

試験(1)、(2)ともに遮熱機能を期待したドレープには若干の効果は認められるものの、遮熱レースと一般レースのような明確な差はありませんでした。
しかし、試験をするまでもなかったかもしれません。というのも、遮光生地は特殊な加工をしたり特殊な糸を使わなくても遮光率90%以上、つまり日射の9割をカットしてしまうのです。遮光2級品なら遮光率99.80%以上ですので、ほとんど光を通さないということになります。これは「反射によって赤外線量を減らす」とは次元の異なる話です。

また、ドレープカーテンを閉じてしまうとお部屋は暗くなります。遮光品、特に裏面コーティング品は「完全遮光」といわれるような商品ですのでお部屋は真っ暗になってしまいます。これで照明を全灯したのでは節電にはなりませんね。また、試験(2)の「遮熱糸使用品」とはTKY9221を遮熱糸仕様にした試作品です。遮熱糸分のコストアップとなりますが、その分の効果が認められないため、東リでは商品の採用をしませんでした。

Q4 冬の効果は?

赤外線量の影響に限っていえば、遮熱レースをかけることは理論上“逆効果”になります。しかし、「夏用のレースカーテンと冬用のレースカーテンを使い分けたほうが良い」というほど、冬の“逆効果”を心配する必要はないようです。というのも、冬は夏に比べて日射量が少なく(▲45%)、日照時間も短い(▲32%)ため、夏に比べてかなり小さくなるからです。

また、冬の朝は起きたらまず暖房をつけるというご家庭も多いのではないでしょうか。お布団にもぐったまま暖房のリモコンのスイッチを押す方もいらっしゃるかもしれません。冬場は暖房をつけずに太陽の光だけでお部屋を暖めることは難しいでしょう。

冬の節電のポイントは「いかに太陽光をお部屋に取り込むか」ではなく「お部屋の暖気を外に逃がさない」ことです。

冬場は屋内の熱の48%が窓などの開放部から逃げていきます。カーテンをかけることで暖められたお部屋の空気が冷たい窓ガラスに直接ふれることがなくなります。窓ガラスとカーテンの間の空気層はお部屋の熱の損失を軽減する効果があります。お部屋全体のことを考えれば、カーテンを開け放して太陽の光を取り込むよりも、カーテンを閉めてお部屋の暖かい空気をなるべく冷やさないようにするのが冬の節電には効果的なのです。

Q5 遮熱レースの日射熱取得率、熱貫流率は?

日射熱取得率、熱貫流率とはガラスやサッシの断熱性能をみる数値です。ガラスに貼る遮熱フィルムなどもこの数値で改善効果を表記することが多いようです。

カーテンは窓辺を美しく装う装飾品であり、建築資材や断熱材ではありませんので日射熱取得率、熱貫流率などは測定していません。仮に、生地の熱貫流率を測定した(できた)としても、カーテンにしたときのヒダ倍率やスタイルによってその数値は大きく変動してしまうでしょう。

レースカーテンは“透過性と採光性のバランス”が重要です。レースカーテンは外からお部屋の中を見えにくくしながらお部屋を適度な明るさにしてくれる、とても有益な装飾品なのです。そんなレースカーテンの遮熱性を向上させたものが「遮熱レース」ですので、ガラスやサッシなどの建材と機能を比較する意味はあまりないでしょう。

Q6 遮熱レースの日射反射率は?

日射反射率はブラインドなどの遮熱性能を算出するために使われている数値です。ガラスやサッシよりはカーテンとの比較対象になりそうですが、ブラインドに”透過性と採光性のバランス”は求めにくいので、カーテンと比較するならドレープカーテンと比較するべきでしょう。ドレープカーテンの日射反射率は測定していませんが、普通のドレープ生地で90%以上、遮光1級品なら99.99%の光を遮断します。

Q7 遮熱レース生地には「赤外線を通しにくい特殊ポリエステル繊維」がどれ位使われているのですか?

品番によって異なります。(2012年度当社全18アイテムの平均は24%)
単純に、遮熱糸の構成比が高い=遮熱性能が高い、とはいえません。仮に遮熱糸を100%使用したとしても、編目の大きな柄物やメッシュタイプのレース生地では高い遮熱効果は得られないでしょう。
逆に、外からお部屋の中を見えにくくするミラーレースは生地の裏面に光沢糸がでるように編まれているため、ミラーの強い(ギラギラした)ものは遮熱糸を全く使用していなくても、一般レースに比べて遮熱効果があります。東リの遮熱レースは全ての品番に遮熱糸が使われていますが、レースカーテンの採光性とやさしい風合いを損なわない程度に緻密に編まれた生地であり、その多くは光沢糸が使われているミラーレースにもなっています。