ミラノサローネ2013レポート

Chapter01 来場者は増加。にぎわうサローネ国際家具見本市会場

家具・デザイン界の世界的一大イベント、ミラノサローネは、ミラノ郊外のフィエラ会場で開催される「サローネ国際家具見本市」と、その期間中ミラノ市街で開かれるさまざまな催し(通称フオーリ・サローネ)を合わせて呼ぶ通称です。

2013年の「サローネ国際家具見本市」は、4月9日(火)〜14日(日)に開催されました。今展は、キッチン・バス見本市(エウロ・クチーナ)と照明見本市(エウロ・ルーチェ)が隔年で同時開催されますが、今年は照明の年。前回のエウロ・ルーチェの年(2011年)に比べ、来場者は約3500人増となり、外国人来場者数では7%の増加となったそうです。ますます世界から熱く注目を集めているということでしょう。

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Chapter02 落ち着いた、おとなのカラーコーディネーション

サローネ国際家具見本市の会場は、昨年までフオーリで行っていたポルトローナ・フラウ(Poltrona Frau)、カッシーナ(cassina)、カッペリーニ(cappellini)のイタリアを代表するブランドが戻ってくるなど、連日、大勢の来場者でにぎわっていました。

トレンドセッターとも言える、代表的なブランドを回ってみると、共通した色合いが見えてきました。

グレーやブラウン、ベージュといったベーシックカラーをベースに、ブルー、ペトロールブルー(濃緑青)、パステル調のピンク、イエロー、オレンジ、レッドなどを配した、落ち着きある上品なおとなのカラーコーディーションが多かったようです。

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Chapter03 定着したファッションブランドのホームライン

ファッションブランドのホームファニシングのラインも、ミラノサローネでの新作発表がすっかり定着してきたようです。

ミッソーニ・ホーム(MISSONI HOME)のサローネ国際家具見本市での展示は、ご存じジグザグ柄と共にエキゾチックな鮮やかな色合いの花柄が用いられ、とても華やかなブースに。

ディーゼル(DIESE)のホームコレクションは、家具は製作を手がけるモローゾ(MOROZO)、照明はフォスカリーニ(Foscarini)のブース(いずれもサローネ国際家具見本市会場)で発表。

さらにフオーリで、期間限定のカフェ&レストランも催されました。今年で3年目となるフランスのエルメス(HERMES)は、積み上げた家型の箱の中に新作家具を配したダイナミックなディスプレイを展開、好評を博していました。

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Chapter04 ますます広がる市街展示

フオーリ・サローネは、年々拡大し、出展数も増えています。ブレラ美術館を中心としたブレラ地区、トリエンナーレ美術館、インテリア雑誌『インテルニ』によるイベントが開催されるミラノ大学、ナヴィリオ運河周辺のトルトーナ地区、近年注目を集めている元工業地帯だったランブラーテ地区、さらに2015年に開催予定のミラノ国際博覧会に向けて再開発されているチャイナタウンも加わり、とても全体を把握できない規模となってきました。

『インテルニ』のマップには掲載されていないギャラリーなども市街に点在しています。古い建物を改装した「スパッツィオ・ロッサーナ・オルランディ(Spazio Rossana Orlandi)」もその1つ。
目利きとしてカリスマ的存在のロッサーナ・オルランディさんの目にかなったデザインが集まるギャラリー&ショップです。

今年は日本から、建築家の長坂常さん、カリモクニュースタンダードが出展していました。
100人いれば100通りの楽しみ方があるミラノサローネ。トレンドだけではない、さまざまな視点や文化にも気づかされる奥深いイベントです。

エディター / 内田みえ

インテリア・マガジン『コンフォルト』(建築資料研究社)の編集に携わり、2001〜2003年同誌編集長を務めた後、フリーランスの編集者として独立。「ものづくり」とその「現場」に興味を持ち、建築、インテリア、デザインといった分野を中心に編集・ライティングを手がける。