建築家夫婦がおくる、自然と調和した暮らし

“湘南発祥の地”と言われる大磯の海辺の町で、自然を大切にしたまちづくりで知られる建築家ご夫婦の山口明宏さん・大倉祥子さんが暮らす事務所兼自宅にお邪魔しました。

自然とともに調和する家。

山口家が約半世紀暮らしてきたというご自宅は、海辺から車で約10分の自然に囲まれた1軒屋。
今でも水は井戸水で、明宏さんが子供の頃は電気も自家発電だったとか。家の庭ではいつも間にかミョウガやシソ・ミツバが育ち、畑には野菜がすくすく育つ環境。がそんな2人の日課は朝食前の畑仕事。家事は2人で、喧嘩の元という「ガーデニング」は今年の芝生の担当は祥子さん・樹の伐採は明宏さんとこれまた分担するのがお2人流。

GARDENING

建築も暮らしも基本は同じ。

エコロジカルプランニング(地域生態計画)に共鳴した2人が出逢ったのは20代の頃。
“人間も自然の一部である”という考え方は2人のベースとなり、仕事はもちろん日々の生活もこの考え方が根底に。
室内のインテリアも祥子さんが育てた観葉植物を欠けて使用できなくなったお気に入りのグラスに活けなおしただけの活用術。
庭には、陶芸家の友人の作品や明宏さんの作品が並ぶ。蛙の置物は、小学生の頃の明宏さんの作品。

NATURE

湘南ライフスタイル。

事務所には、これまで設計した模型が立ち並び、エントランスには10代の頃使用していたサーフボードがお出迎えするアスデザインアソシエイツ。「湘南建築家」の2人が手がける「住まい」は、例えば家の外にシャワールームが設置されていたり、お風呂は玄関から1番近い所にあったり、海を眺望できるテラスがあったりと住む人のライフスタイルを重視したスタイルを必ず組み込む。
そんな快適さを提供できるのも海との共存を知り、大切にする2人ならでは。

こどもの頃から大磯の海で育った明宏さんにとって、今回の震災がもたらした津波の様子は改めて自然の怖さを痛感し、またその環境で生きていく上で必要な事を子供達に教える事の大切さを感じたという。
大磯では2005年からこども達に、魚のさばき方等も教える漁業体験・ボディーボード・ヨット等のマリンレジャーが学べる「いそっこ海の教室」が開催されている。
この活動を通じて本当の意味での「湘南ライフスタイル」・「海がある街で暮らすという事」を知ってもらいたいという。

海がある街で暮らすということ。

暮らしをたのしむこと。

SHONAN

LIVING

祥子さんが、大磯に嫁いできたのは約30年前。
今では、大磯の魅力のひとつである歴史ある建物の再建と、ガーデニングや町の活性化に忙しい毎日。
そんな祥子さんのプライベートでの夢は、“お嫁に来た時からあるキッチンを新しくする事。まだ使えるから捨てれないんです”とのこと。
山口家に念願のキッチンが来る頃には、「孫が欲しい」と笑顔で語る明宏さんの夢も叶う、そう遠くない日なのかもしれません。

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Profile

株式会社アスデザインアソシエイツ

山口 明宏(ヤマグチ アキヒロ)

山口 明宏(ヤマグチ アキヒロ)
建築事務所での勤務を経て、「住む人々のライフスタイルを知り、より質の高い生活空間をつくり出す住宅設計」をモットーにしたアスデザインアソシエイツを設立。
地域生態計画を学んだ経験を活かし、横浜市泉区では「こどものための環境学習ワークショップ」を、最近では大磯を中心に、シュノーケリングやヨットの他、魚のさばき方までこども達に教える「いそっこ海教室」を開催し海辺環境の大切さを学んでいる。湘南スタイルの家の設計には定評があり数々の取材をうける建築家。

大倉 祥子(オオクラ ショウコ)
株式会社リジオナルプランニングチームで地域整体計画を担当後、設計事務所などで経験を積みアスデザインアソシエイツを設立。
「従来の考え方にとらわれず環境の中から自然に生まれたライフスタイル、デザインを形にしていく」デザインを展開。
また「歴史的建物の保存・再生等も身近な生活に取り入れることのできるまちづくり」をモットーに地元大磯を中心に活動するだけでなく、講師やインテリア誌等の監修も務める等幅広く活躍中。

大倉 祥子(オオクラ ショウコ)