プロに学ぶインテリア

プロに学ぶインテリア 第12回

街全体がインテリア一色に! インテリアのお祭り「ミラノサローネ」

エキサイティングなインテリアの祭典を最新レポートでご紹介

世界最大の国際家具見本市ミラノサローネ。最近では見本市の枠を超えてデザインやアートの実験的な作品も数多く、世界中から注目を集めています。

今回はイタリア ミラノで4月18日から23日に開催されたミラノサローネの最新レポートをお届けします。照明器具を出展されたインテリアデザイナーの笠原英里子さんに現地での印象をうかがいました。

ベッドルームインテリア


街全体がサローネ会場になるインテリアのお祭りって?
カサハラデザインワーク 笠原英里子

インテリアトレンドを知るには欠かせない展示会

ミラノの街全体が展示会一色に染まる
主会場の面積は、幕張メッセの約4倍

世界最大のインテリアおよび家具の展示会「ミラノサローネ」が初めて開催されたのは1961年。今年で46回目を迎えます。昨年2006年には約2200社が出展し、入場者数は22万人にのぼりました。
このことからもミラノサローネの規模の大きさがうかがえます。

主会場のフィエラ・ミラノは、展示面積だけでも約200,000m2 (幕張メッセの約4倍)もあるので、ここを見るだけでもたいへんですが、そのほかにもトリエンナーレ、トルトーナ、ブレラ、ドゥオーモ地区などに会場が点在しています。

あちこちで展示会やイベント、パーティーなどが開かれ、期間中は、ミラノの街全体がサローネ一色に染まり、世界中から集まった大勢の人たちで賑わいます。

会場風景 その1

会場風景 その2

トリエンナーレ地区は、東京でいえば青山のようなファッショナブルな場所です。ここには家具メーカーのB&Bイタリアやカッシーナ、照明メーカーのフロスなどが並び、ミラノサローネの期間中は各社がショールームで最新作を発表しています。 

ミラノの中心地から少し離れたトルトーナ地区は、古い倉庫が立ち並ぶ場所でしたが、近年は、ファッションブランドやギャラリーが並ぶ地区に変化し、ブランド発信の中心地として注目を浴びています。ここでは有名デザイナーや企業がまとまった展示をしていました。

高い天井から巨大なスクリーンが吊られているメイン会場

サローネ会場のイタリア、ミラノ

透過する素材が外側と内側をゆるやかにつなぐ

趣向をこらした各社の展示ブース
アート作品のような会場ブースも見所のひとつ

ミラノサローネの見所のひとつは会場のブースです。各社趣向をこらし、さまざまな素材を使い、会場自体がまるでアート作品のようです。今年はガラスやファブリックスなどの透ける素材を使ったブースが印象的でした。


展示全体を通しての印象は、以前のように大きなひとつの方向性はあまりなく、シンプルなもの、ポップなもの、装飾的なものが混在し、多様性があります。あえていえば、装飾的なものが多いように感じました。


美術学校の中にはミラノサローネの開催期間は休校になり、学生にサローネを見にいくことを推奨しているところもあるということです。


建築家やデザイナー、デザインを勉強している学生以外にも、ベビーカーを押したお母さんやお年寄りなど近所の人たちも気軽に会場を訪れ、熱心に最新デザインを見ています。
インテリアやデザインに関心の高い人が多いのもミラノならではなのかもしれません。


ガラスブロックを使った展示ブース

青竹を模した造形物の展示会場

紙に切り目を入れて組み合わせたスクリーン

レースの椅子

ドレスのような椅子

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