ミラノサローネ2009レポート

今回は世界最大のインテリア見本市
「ミラノサローネ」のレポートをお届けします。

Chapter01 世界的なインテリアデザインの見本市

「ミラノサローネ」という見本市をご存知ですか。

インテリア見本市「ミラノサローネ」は、1961年よりスタートした世界最大のインテリアの祭典です。
ミラノ郊外で行われる「国際家具見本市」と、同時期にミラノ市街で開催される多くのデザイン関連イベントを総じて、こう呼ばれています。

年1回開催されるこの見本市、今年は4月22日〜27日に開催されました。世界的経済不況の影響で、来場者数も若干減少したものの、それでも出展社数は約 2700社、来場者数は30万人を越える、他を圧倒する見本市だといえます。

ミラノの郊外、ロー市にあるメイン会場

ミラノサローネは単なる家具、インテリアの展示会ではなく世界中のデザイナーやメディアなどに「デザインや新作発信の場」として認知されていて、展示品は自動車や家電をはじめ、さまざまな分野にも大きな影響力を与えています。

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Chapter02 ファッションとインテリアの連動

近年、ミラノサローネの傾向のひとつとしてファッションとの連動があげられます。

年2回パリで開催される、国際的な繊維と服地のテキスタイル見本市「プルミエール・ヴィジョン」は色や質感の発信源であり、ミラノサローネとトレンドの連動が見られます。
「プルミエール・ヴィジョン」の今年のコンセプトは「自然界にある色とインパクトある光の両立・ミックス」でした。

ミラノサローネでも「エドラ」や「カルテル」「モローゾ」などのイタリアのトップ家具メーカーから、新しく参入してきたメーカーに至るまで、蛍光色やマルチカラーなどインパクトのある色彩を取り入れた素材を数多く見ることができました。

また、アルマーニやミッソーニ、フェンディなど、ファッションブランドのインテリア進出や家具、キッチンメーカーとのコラボレーションも増加しています。

これらのファッションとの連動は、インテリアのトレンドを加速させ、多くのアイデンティティとオリジナルデザインを生み出しています。

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Chapter03 世界のプロダクトに影響を与える日本の美意識

ここ数年、日本からの出展も多く、そのプロダクトにミラノサローネの注目度がますます上がっています。今年も「レクサス」「キヤノン」「パナソニック」「TOTO」など、多くの出展がありました。

また、日本産業振興会「JAPAN DESIGN SELECTION 2009」のGマーク商品展示や、伊藤忠ファッションシステム(株)プロデュースの「SENSE WARE」展では26社の企業や団体が参加するなど、技術力とデザイン力が融合した日本企業に注目が集まっていました。

日本人デザイナーでは、2009年エルデコデザインアワード(ELLE DECO DESIGN AWARDS)で、「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した吉岡徳仁さんが、今年も新作を発表し話題を独占。

特にイタリアの老舗家具メーカー「モローゾ」と組んだ新作「クラウド」は、雲のようなソファーを紙生地で表現しています。その独創的かつ斬新なデザインは、世界的にもっとも注目されているデザイナーの一人である、パトリシア・ウルキオラさんに並ぶサローネの顔としての呼び声も高かったようです。

「JAPAN DESIGN SELECTION 2009」の展示会場、トリエンナーレ美術館

ミラノサローネでは、もはや日本企業や日本人デザイナーの活躍は驚くべきことではありません。
日本の美意識やクオリティーの高さは世界のあらゆるプロダクトに影響を与え、多くの企業やデザイナーがグローバルな活動と挑戦を続けています。

私たちも、さらなる成長と発展をしていくためには、よりオリジナルあふれるデザイン力と技術力が求められます。そのためにもグローバルな情報の収集や発信を繰り返すことが欠かせません。

今年の11月には、日本最大のインテリア見本市JAPANTEXが開催されます。ぜひ足を運んで最新のインテリアに触れてみてください。