デザインの祭典「ミラノサローネ2011」

4月初めの今年のミラノは、連日暖かく初夏のようでした。
天候に恵まれたミラノサローネは、夜遅くまで見学客が絶えず行き来していました。

Chapter01 成長を続けるミラノサローネ

ミラノサローネは、見本市会場(4月12日~17日開催)で行われるイ・サローニ(i saloni)とフォーリ・サローネ(Fuori Salone)で行われるイベントの総称で「世界最大級のデザインの祭典」です。

今年の見本市会場では、「ミラノ国際家具見本市」「国際インテリア装飾小物見本市」「国際照明見本市(隔年開催)」「国際オフィス家具見本市(隔年開催)」「サローネ・サテリテ」が行われ、フォーリ・サローネでは、市内の参加ショップによるイベントが、トリエンナーレ会場、ドゥオーモ広場、ミラノ大学、トルトナ地区他で行われ、大いに盛り上がりました。

市内の参加ショップの立ち並ぶブレラ地区のイベント風景(イタリア統一150年を祝う国旗に混じってイベントの赤旗がはためく)

イ・サローニは今年50周年を迎えました。50年も前から国際見本市が続いていて、今も出展者・見学者の数を伸ばしています。フォーリ・サローネもまた、イベントの数を増やし続けています。ミラノのデザインに対する関心の高さがミラノサローネをさらに成長させていくことでしょう。

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Chapter02 今年のメイン会場(見本市会場)

今年から見本市会場の最終日が月曜日から日曜日になりました。最終日の月曜日の午後はいつもほとんど人がいませんし、カタログも残っていなければ早々に片づけを始めるブースもあり、少し疑問を感じていましたので日程の変更には大いに賛成です。

今年の見本市家具会場は、明るく白っぽい色(ホワイト・ベージュ・グレー等)を基調色とした物が多く、アクセントカラーにイエロー・ブルーが使われ、とてもさわやかな空間に仕上がっていました。

見本市会場風景

見本市会場風景(デザイン性の高いイタリアメーカーが集まるパビリオンホール)

ディスプレーは、きらきらとしたゴールドの小物はめっきり減り、イエロー系の物が多く置かれ、絵画にはモノクロ写真が多く使われていました。また、今年のファッションで流行の花柄プリントのクッションも見られました。

照明会場は、LEDの商品が多く見られましたが、機能性だけを追求した物ではなく、“さすがイタリア”と思わせるデザイン性の高いものが多く見られました。

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Chapter03 お祭り会場のような賑わいのトルトナ地区

今年のトルトナ地区には驚かされました。この場所は年を重ねるごとに人が増えていましたが、今年はまるで“お祭り会場”のようで、メイン会場へ往復する道も食べ物を売る屋台も人で溢れていました。当初は倉庫街だったトルトナ地区は、今ではデザインエリアのホットな場所として企業がショールームを設けたり、デザイン事務所が移転してくるなど様変わりした所です。

トリエンナーレ会場中庭のイベント風景(今年出現した鳥かごのような休憩スペースは席の取り合い)

夜7時ごろでも人で溢れているトルトナ地区のメインイベント会場

市内のイベント会場は、見本市会場が終了してからも見学できるよう夜遅くまで開いていますので、夕方からも出掛けてみました。人の入りも違えば、照明効果で昼間とは違った趣を見せるからです。そして、ちょっとした飲み物と食べ物のサービスを行っている会場やショップ等があるのも楽しみのひとつです。

ミラノサローネ、本当に楽しいですよ。可能なら是非ミラノに来て見学してみて下さい。イベントの虜になりますよ。

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Chapter03 ドゥオーモ広場と愉快で優しいミラノ市民

ドゥオーモ広場では良くイベント会場が出現し、好奇心旺盛なミラノっ子を楽しませています。ミラノサローネ期間中にもイベント会場が出現しました。ミラノ市民は子供連れで来場し、子供から大人まで無邪気に楽しんでいます。私も催しが行われているのを見つけると必ず覗いています。ワクワクして、とても楽しいですよ。

ドゥオーモ広場に出現した白テントのイベント会場

イタリア統一150年を祝う三色旗で飾られたヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア

今年3月17日、イタリアでは統一150年を迎え、町中でイタリアの三色旗がはためき数々の催しが数日に渡って行われました。3月20日には「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリア」で音楽隊が演奏を行い、それに合わせて合唱する陽気なミラノっ子がいました。そしてそれと同じ頃、ドゥオーモ広場にある大聖堂で、東日本大震災による被災者と、日本の平安のためのミサが行われ、多くのミラノ市民たちが祈りを捧げていました。

ドゥオーモ広場は、愉快にそして時に優しいミラノ市民に出会わせてくれる素晴らしい場所です。

Writer / YAMADA MAYUMI